『魔法のメロンソーダ』ギャスブレス

『魔法のメロンソーダ』ギャスブレス
遠い遠い美しいメロン色の星『惑星メロンソーダ』。海や川やお城の庭の噴水も全てがメロンソーダ。人々は毎日メロンソーダを飲んでいるおかげで、お肌がキレイなメロン色をしています。メロンソーダを栄養にして、木や植物はぐんぐん育ち、緑でいっぱいの星なのです。
この星には『メロンソーダ帝国』という国があります。『六代目国王メロンソー・ダ』は、強くて優しい王様です。人々が生活に困らず、楽しく過ごせるように、常に国民の事を第一に考えてくれるのです。
しかし、ダ王様が急に倒れ、目を覚まさなくなってしまいました。王妃と息子であるクリソ王子は、心配でなりません。実は国を我がものにしようと企むダ王の弟『メロンソー・ダム』が、禁断の暗黒呪術『モジャファーイ』を使い、ダ王に呪いをかけたのでした。『ダ兄様はこれでしまいよ。ここからはオレ様の時代なのだ、モジャファーイ!』
国は大きく揺れました。ダ王が目覚めるまでの間、クリソを支持しようとする保守派とダムを新王として、国を立て直そうとする革新派の二つに別れました。しかし、保守派の権力者達を次々と呪術で暗殺していったダムの陰謀によって、革新派が優位に立ち、ついにダムが新王になってしまいました。(後の王国史には『モジャダムの悲劇』と記述)
国民は厳しい法律に縛られて楽しかった生活を奪われ、笑顔が国から消え去りました。
国に大きくそびえ立つ霊峰そらいろ山。この山には不思議な霊力があると言い伝えられ、その昔空を眺めるのが趣味だった全知全能の神『ジムビーム』が、空の色を山に閉じ込めたのだという。普段は美しい青空色の山肌が、災害や飢饉が起こる前兆として、雪が降って白くなり(次回コミュへ)

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