「1210」

「1210」

ごめんねと初めて言われた
イライラが何かわからず過ごしてた
褒めてもらえるように必死で
それより 怒られるのがこわくて

みんなの前ではいい子だった
悪いこともしたことなかった

あなたにガッカリされたくなくて必死で




ごめんもありがとうも素直に言えないで
どこかはぐらかすだけの人生で
手のぬくもりさえ感じられずに
あったかさが分からなかったのに

あなたを叱る日が訪れるなんて誰も




はじめて言ったね わざわざ言いに
痛い身体を酷使しながらごめんねと
やっぱり僕は あなたに産まれて
あなたに抱かれてここまで来たんだ

感謝している だけどもっと
ぬくもりを肌で感じたかった

今でもあなたに抱きしめられて
ぬくもりを肌で感じたいんだ本当は

遅いよね、もう
この涙は 瞳には戻らない




writing by rumio

Comments