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京都の醍醐寺では、明治時代以降に途絶えていた竪義会(りゅうぎえ)を、弘法大師諡号(しごう)下賜1100年の慶讃事業として、昨年1世紀ぶりに復興させました。「竪義会」とは、問答による学僧の卒業試験のことですが、それを復活するには、古文書の発見、解釈、声明の復元(作詞、作曲、編曲に相当)など、多くの研究と創作を必要としました。
醍醐寺では開山の聖宝理源大師が東大寺に入って学んだ経緯があるので、竪義会は東大寺の僧侶が参加して行われていたのです。
華厳宗の総本山として知られている東大寺ですが、実際は理源大師が学んだように、創建以来一貫して「八宗兼学の学問寺」なのです。いわば、奈良時代に創建された国立総合大学のような存在です。
今回の京終さろんでは、東大寺の底流を流れている「八宗兼学の精神」。学びとその実践についてご紹介を予定しています。
【訂正】(1時間29分過ぎに)「興福寺の維摩会(ゆいまえ)の竪義」と説明されていますが、正しくは「興福寺の慈恩会(じおんね)の竪義」です。
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上司永照さまプロフィール
1962年 奈良市生まれ 1974年東大寺に入寺
1976年 得度 修二会28回参篭
東大寺福祉事業団常任理事、東大寺学園常任理事、東大寺学園幼稚園園長、東大寺教学部長、教学執事などを歴任
現在:華厳宗 宗務長 東大寺 執事長
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